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カボスの家

House of Kabosu, Installation02, Installation view at Hamawaki area, Beppu, 2012.

カボスの家

House of Kabosu, Installation02, Installation view at Hamawaki area, Beppu, 2012.

カボスの家

House of Kabosu, Installation02, Installation view at Hamawaki area, Beppu, 2012.

カボスの家

Detail, House of Kabosu, Installation02, Installation view at Hamawaki area, Beppu, 2012.

カボスの家

View from outside of House of Kabosu, Hamawaki area, Beppu, 2012.

カボスの家

View of an alley of House of Kabosu, Hamawaki area, Beppu, 2012.

カボスの家

2012

寒冷紗、カボス、カボスオイル、ポストカード他

682x542x535cm

installation view “Mixed Bathing World 2012” at Hamawaki area, Beppu, 2012

Photography by Takashi Kubo

Courtesy Beppu Contemporary Art Festival "Mixed Bathing World" Committee

“浜脇の長屋” - 古い空き屋をアート作品によって再生させるプロジェクト

この作品は、別府で開催されたトリエンナーレ形式の国際美術展「混浴温泉世界展2012」で発表されたプロジェクトのひとつ。招待アーティストは、別府市内全域に点在する展示スペースが与えられ作品を制作する。廣瀬智央のプロジェクトは、別府の浜脇エリアで実現された。別府温泉発祥の地といわれる浜脇エリアは、鎌倉時代より栄え、明治以降から昭和の33年頃まで色街として繁栄を極めてた場所であった。発表作品は、浜脇エリアの地層と歴史的文脈を読み解いた二つのプロジェクトからなる。

プロジェクト01のカボスの家。地域のサロンとして使われていた場所が、カボスを使ったインスタレーション空間として甦る。 カボスはこの地の日常的な食材として消費されている。 天井に張られた天幕には、乾燥したカボスが置かれ、浮遊したカボスが上から照らされた光による陰影が軽やかに広がる。空間に漂うフレッシュなカボスの香りと提供されるカボス水によって、身体感覚が刺激される。カボスは日々枯れて変化して行く。それは、繁栄と衰退という変化を歩んできた浜脇なのかもしれない。会期終了後もこの作品空間は、宿泊施設として運営される。

実施設計;天野茂 (チーム21)
協力:高砂香料工業株式会社

体験宿泊情報:http://www.beppuproject.com/newslist/2013/04/1033.html
混浴温泉世界 2012 公式ウェヴサイト:http://mixedbathingworld.com/